「カードの意味は分かるのに、鑑定文にするとまとまらない」「長く書いたのに、相談者さんの反応がいまひとつだった」。メール鑑定やチャット鑑定を始めると、多くの占い師が鑑定文の書き方で悩みます。
この記事は、タロットや西洋占星術、数秘術などで文章の鑑定をしている方、これから無料鑑定・有料鑑定を始める方に向けたものです。結論からお伝えすると、占いの鑑定文は「結論を先に書く」「占いの言葉を相談者さんの状況の言葉に置き換える」「具体的な次の一歩で締める」の3つを押さえるだけで、ぐっと伝わりやすくなります。文章のうまさよりも、順番と言葉選びが大切です。
伝わる鑑定文と伝わらない鑑定文の違い
同じ占い結果でも、書き方しだいで受け取られ方は大きく変わります。まずは違いを整理しておきましょう。
| 伝わりにくい鑑定文 | 伝わる鑑定文 |
|---|---|
| カードや星の説明から始まり、結論が最後まで出てこない | 最初の数行で「質問への答え」が分かる |
| 「このカードは〇〇を意味します」と辞書のような説明が続く | 「今のあなたは〇〇な状態かもしれません」と相談者さんの状況として書かれている |
| どちらとも取れる言い回しが多く、何が言いたいのか分からない | 読み取った傾向がはっきり書かれている |
| 結果を伝えて終わり | 「今週は〇〇をしてみてください」と行動のヒントがある |
| 改行が少なく、スマホで読むと文字の壁になる | 短い段落と見出しで、スマホでも読みやすい |
相談者さんが鑑定文に求めているのは、占いの知識ではなく「自分の悩みにどう向き合えばいいか」の答えです。この視点を持つだけで、書く内容の優先順位が決まります。
占いの鑑定文の書き方5ステップ
ここからは、鑑定文を組み立てる流れを5つのステップで紹介します。毎回この順番で書けば、内容に迷う時間が減ります。
ステップ1:相談内容を一文で言い直す
書き始める前に、相談者さんの質問を「〇〇について、△△したいか知りたい」という一文にまとめます。相談文が長い場合ほど、この作業が大切です。質問がはっきりしないまま書き始めると、答えがぼやけてしまいます。
鑑定文の冒頭でも「〇〇さんは、今のお仕事を続けるか迷っていらっしゃるのですね」と言い直して書くと、「ちゃんと読んでもらえた」という安心感につながります。
ステップ2:結論を最初に書く
あいさつと相談内容の確認のあとは、すぐに結論を書きます。「全体としては、焦って決めるより、あと1〜2か月ようすを見ることで流れが整いやすい時期と出ています」のように、質問への答えを先に伝えましょう。
読み手は結論が分かると安心して続きを読めます。カードや配置の説明は、結論の「理由」として後から書けば十分です。
ステップ3:読み取りを「相談者さんの状況」として書く
鑑定の根拠となる部分です。ここでのコツは、占いの用語を相談者さんの日常の言葉に置き換えることです。
- ✕「ソードの3は悲しみ・心の痛みを意味します」
- 〇「これまで一人で抱えてきたつらさが、まだ心の中に残っているようです」
カード名や星の配置は一言添える程度にして、「それがあなたにとって何を意味するか」を中心に書きます。相談文の中にあった言葉(「職場の人間関係」「将来のお金のこと」など)を使うと、自分ごととして読んでもらいやすくなります。
ステップ4:行動につながるアドバイスを書く
結果を伝えて終わりにせず、具体的な次の一歩を書きます。鑑定文の満足度を大きく左右するのがこの部分です。
- 「気持ちを整理するために、迷っている理由を紙に3つ書き出してみてください」
- 「今月は新しく始めるより、今ある予定を丁寧にこなすことを意識すると良さそうです」
- 「話しにくい相手には、まず短いメッセージから距離を縮めてみましょう」
アドバイスは1〜3個に絞ると、相談者さんが実行しやすくなります。
ステップ5:前向きな言葉で締める
最後に、相談者さんを応援するひと言と、質問があれば受け付けることを書いて締めます。結果が厳しめだった場合も、「だからこそ今できることがあります」と希望が持てる言葉で終えるのが大切です。
無理に次の鑑定へ誘う必要はありませんが、「また状況が変わったら、いつでもご相談くださいね」と一文添えるだけで、相談しやすい雰囲気が伝わります。
そのまま使える鑑定文の例文(タロット・恋愛相談)
5ステップに沿った例文です。相談内容は「片思いの相手との関係が進展するか知りたい」という想定です。
〇〇さん、このたびはご相談ありがとうございます。
職場の先輩との関係をこれから深めていけるか、気になっていらっしゃるのですね。結論からお伝えすると、今は関係が少しずつ温まっていく途中の時期と出ています。急な進展よりも、日々の小さなやりとりを重ねることで距離が縮まりやすい流れです。
先輩の気持ちを表す位置には「カップの2」が出ました。〇〇さんと話す時間を心地よく感じている一方で、まだ「職場の仲間」という意識が強いようです。
そこでおすすめしたいのは、仕事の話から一歩だけ広げた話題をふってみることです。休日の過ごし方や好きなお店など、相手が話しやすいテーマから始めてみてください。
〇〇さんの丁寧な気配りは、きっと相手にも伝わっています。焦らず、自分らしいペースで進んでいきましょう。気になる点があれば、お気軽にご質問くださいね。
文字数は500〜1,000字前後が一つの目安です。長ければ良いわけではなく、料金と鑑定内容に見合った量を意識しましょう。料金の決め方は占いの料金設定の決め方でも詳しく解説しています。
鑑定文で避けたいNG表現
相談者さんは悩みを抱えて相談しています。言葉の選び方ひとつで、不安を強めてしまうこともあります。次のような表現は避けましょう。
- 不安をあおる断定:「このままだと必ず別れます」「不幸が続きます」など、怖がらせる言い方
- 健康・お金・法律についての断言:「病院に行かなくても治ります」「この投資はうまくいきます」など。こうした内容は占いの範囲を超えるため、「専門家にも相談してくださいね」と添えましょう
- 相手の人格を決めつける言葉:「あなたは依存体質です」「あの人は悪い人です」など
- 追加購入を強くすすめる言葉:「今すぐ追加の鑑定を受けないと手遅れになります」など
- 専門用語の多用:「アスペクト」「逆位置」などを説明なしで並べること
占いはあくまで、相談者さんが自分で考え、選ぶための参考です。最終的に決めるのは相談者さん自身という姿勢で書くと、信頼される鑑定文になります。発信全体で信頼を得る工夫はスピリチュアル発信で怪しいと思われないコツも参考にしてください。
読みやすく仕上げるチェックリスト
書き終えたら、送る前に次の項目を確認しましょう。
| チェック項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 結論の位置 | 冒頭の数行で質問への答えが分かるか |
| 相談内容とのずれ | 聞かれていないことに長く触れていないか |
| 段落の長さ | スマホで見て、1段落が3〜4行程度に収まっているか |
| 専門用語 | 説明なしの用語が残っていないか |
| アドバイス | 具体的な行動が1〜3個書かれているか |
| 名前・誤字 | 相談者さんの名前や内容に間違いがないか |
| 締めの言葉 | 前向きな言葉で終わっているか |
可能であれば、書いてから少し時間をおいて読み直すのがおすすめです。声に出して読むと、言い回しの硬さや読みにくい箇所に気づきやすくなります。
鑑定文の経験をSNS発信に活かす
鑑定文を書き続けると、「よくある悩み」と「よく使うアドバイス」が自分の中にたまっていきます。これはそのままSNS発信のネタになります。
- よくある相談をもとに「こんなとき、カードはこう読みます」という投稿を作る
- 鑑定でよく伝えるアドバイスを、短いメッセージとして投稿する
- 相談者さんの許可を得た感想を、個人が特定されない形で紹介する
相談者さんの相談内容をそのまま投稿するのは避け、必ず内容をぼかし、許可を取ったものだけを使いましょう。
発信を続けるのが大変な方は、Threadsの予約投稿ツールを使うと、時間のあるときにまとめて投稿を用意できます。BBBに無料登録すると、Threadsの投稿を日時指定で予約できるので、鑑定の合間でも発信を止めずに続けやすくなります。Threadsでの発信の始め方は占い師のThreads活用法、投稿の例はスピリチュアル発信のThreads投稿も参考にしてください。
まとめ
- 鑑定文は「結論を先に書く」「占いの言葉を相談者さんの状況に置き換える」「具体的な次の一歩で締める」が基本
- 書き方は、相談内容の言い直し→結論→読み取り→アドバイス→前向きな締めの5ステップ
- 不安をあおる断定や、健康・お金・法律についての断言は避ける
- 送る前にチェックリストで、結論の位置・読みやすさ・誤字を確認する
- 鑑定で得た「よくある悩み」は、SNS発信のネタとして活かせる
鑑定文は、書けば書くほど上達します。まずは次の1本から、5ステップの順番を意識して書いてみてください。
よくある質問
鑑定文は何文字くらい書けばいいですか?
決まりはありませんが、1つの質問に対して500〜1,000字前後が一つの目安です。長さよりも、質問への答えとアドバイスがはっきりしているかが大切です。メニューごとに目安の文字数を決めておくと、毎回の作業時間も安定します。
悪い結果が出たときはどう書けばいいですか?
結果をごまかす必要はありませんが、「〇〇には注意が必要な時期です」のように、気をつける点として伝えるのがおすすめです。そのうえで「だからこそ今は〇〇をしてみましょう」と、できることを添えると、相談者さんが前を向きやすくなります。
鑑定文のテンプレートを使ってもいいですか?
構成をテンプレート化するのはおすすめです。あいさつや締めの言葉、全体の流れを決めておくと、書く時間を短くできます。ただし、読み取りやアドバイスの部分は相談者さんごとに書き分けましょう。誰にでも当てはまる文章だと、「自分のための鑑定ではない」と感じられてしまいます。