「対面や通話の鑑定はまだ緊張するけれど、占いを仕事にしてみたい」「本業や家事の合間に、自分のペースで鑑定を受けたい」。そんな方に選ばれているのがメール鑑定です。文章でやり取りするので、時間や場所に縛られにくく、落ち着いて読み解きを伝えられます。
この記事は、タロットや西洋占星術、数秘術などを学び、これから個人でメール鑑定を始めたい占い師の方に向けたものです。結論からお伝えすると、メール鑑定は「メニューを1つに絞る」「受付から納品までの流れを先に決める」「料金・納期・お断りの条件を事前に書いておく」の3つを整えれば、小さく始められます。この記事では、受け付けるまでの5ステップと、トラブルを防ぐための注意点を順番に紹介します。
メール鑑定とは?対面・通話との違い
メール鑑定は、相談者さんから相談内容と必要な情報(生年月日など)を受け取り、占った結果を文章にまとめて送る鑑定の形です。占いサイトに所属して行う方法と、SNSなどで自分で集客して個人で受け付ける方法がありますが、この記事では後者を中心に解説します。
| 形式 | 向いている人 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| メール鑑定 | 自分のペースで進めたい人、文章で丁寧に伝えたい人 | 1件の作業時間が読みにくい、文章力が問われる |
| チャット鑑定 | 短いやり取りでテンポよく進めたい人 | 決まった時間に待機が必要になりやすい |
| 通話・ビデオ通話 | 声や表情で寄り添いたい人 | 日程調整が必要、その場での対応力が求められる |
メール鑑定の良さは、カードやホロスコープをじっくり読み直してから答えられることと、鑑定結果が文章で手元に残るので、相談者さんが何度も読み返せることです。一方で、表情が見えない分、相談内容を正しく受け取る工夫と、伝わる文章を書く力が必要になります。
メール鑑定を始める前に準備するもの
始めるのに特別な機材や資格はいりません。次のものがそろえば、すぐに準備を始められます。
- 鑑定専用のメールアドレス:私用のアドレスと分けておくと、見落としや身バレを防ぎやすくなります
- 受付フォーム:無料のフォーム作成ツールで十分です。必要な情報を漏れなく受け取れます
- 支払いの受け取り方法:銀行振込、決済サービス、スキルマーケットなど、自分が管理しやすい方法を選びます
- 鑑定文のテンプレート:あいさつ・結論・読み取り・アドバイス・締めの型を用意しておくと、書く時間が安定します
- 受付ページ(メニュー表):内容・料金・納期・注意事項を1か所にまとめたページです。SNSのプロフィールや固定投稿からリンクします
鑑定文の型づくりは占いの鑑定文の書き方で詳しく紹介しています。
メール鑑定を個人で受け付ける5ステップ
ここからは、最初の1件を受け付けるまでの流れを5つのステップで紹介します。
ステップ1:最初のメニューを1つに絞る
最初からメニューを増やしすぎると、受付ページが分かりにくくなり、作業量も読めなくなります。まずは「恋愛のお悩み1つにタロットでお答えします」のように、テーマ・占術・質問数がひと目で分かるメニューを1つだけ作りましょう。
- テーマ:恋愛、仕事、人間関係など、得意な分野を1つ
- 占術:タロット、西洋占星術、数秘術など、自信のあるもの
- ボリューム:質問1つ、文字数の目安(例:1,000字前後)
ステップ2:料金と納期を決める
料金は、似た条件の占い師の価格と、1件にかかる時間から考えます。メール鑑定は「占う時間」だけでなく「文章を書く時間」「見直す時間」もかかるので、実際に何件か書いて時間を測っておくと安心です。料金の決め方は占いの料金設定の決め方を参考にしてください。
納期は、無理のない日数で設定しましょう。副業で始める場合は、「お支払い確認後〇日以内にお送りします」と余裕を持たせるのがおすすめです。早く届けられたときは喜ばれますが、遅れると信頼を失いやすくなります。
ステップ3:受付フォームの項目を決める
受付フォームは、鑑定に必要な情報を一度で受け取るための大切な仕組みです。何度も聞き返さずに済むよう、次のような項目を用意しておきます。
- お名前(ニックネーム可)と、鑑定結果を送るメールアドレス
- 希望するメニュー
- 生年月日など、占術に必要な情報(必要なものだけ)
- 相談内容(状況と、いちばん知りたいこと)
- 注意事項への同意チェック
相談内容の欄には「いつ頃から、どんなことで悩んでいるか」「どうなりたいか」を書いてもらうよう例を添えると、読み取りの精度が上がります。集める個人情報は鑑定に必要な範囲だけにし、取り扱い方を受付ページに書いておきましょう。
ステップ4:受付から納品までの流れを決める
流れが決まっていないと、入金確認の漏れや送り忘れが起こりやすくなります。次のように、自分なりの手順を決めておきます。
- フォームから申し込みが届く
- 受付確認メールを送る(料金・支払い方法・納期を記載)
- お支払いを確認する
- 鑑定し、鑑定文を書く
- 見直してから送信し、送信日を記録する
受付確認メールや納品メールはテンプレートにしておくと、毎回の負担が減ります。申し込みと進み具合は、表計算ソフトなどで1行ずつ管理すると見落としを防げます。
ステップ5:受付ページを公開し、SNSで知らせる
準備ができたら、受付ページを公開して、SNSで受付開始を知らせます。いきなり有料で集まらないときは、件数を決めた無料鑑定の募集で練習と感想集めをしてから、有料に切り替える方法もあります。
受付ページへのリンクは、プロフィールや固定投稿に置いておくと、投稿を見て興味を持った人がたどり着きやすくなります。
トラブルを防ぐための注意点
メール鑑定は顔が見えない分、事前の取り決めが信頼につながります。受付ページには、次のような内容を書いておきましょう。
- お受けできないご相談:病気の診断や治療、法律やお金の判断、他人を傷つける目的の相談などは、専門家への相談をすすめる形でお断りします
- 鑑定の位置づけ:占いの結果は行動のヒントであり、結果を保証するものではないことを伝えます
- キャンセル・返金の条件:お支払い後や鑑定開始後の扱いを、あらかじめ明記します
- 追加の質問への対応:鑑定後の質問を何回まで受けるか、追加料金がかかるかを決めておきます
- 年齢の確認:未成年からの有料の申し込みをどう扱うか決めておきます
また、インターネットで申し込みを受けて有料のサービスを提供する場合、特定商取引法の「通信販売」にあたり、事業者の情報や料金などの表示が必要になることがあります。一定の条件で表示を省略できる仕組みもあるため、消費者庁のサイトなどで最新の情報を確認してから受付ページを作りましょう。
鑑定文では、不安をあおる言い方や、「必ず〇〇になります」といった断定は避けます。ネット上の占いをめぐっては、国民生活センターも利用者に注意を呼びかけています。誠実な受付と鑑定を続けることが、長く選ばれる占い師への近道です。
副業として収入が出てきたら、確定申告についても早めに確認しておくと安心です。基本はSNS副業の確定申告の基本にまとめています。
メール鑑定の申し込みにつなげる発信のコツ
個人のメール鑑定は、SNSでの発信が入り口になることがほとんどです。いきなり「鑑定受付中」とだけ投稿するより、普段の投稿で「この人の読み解きを聞いてみたい」と思ってもらうことが大切です。
- よくある悩みに対して、カードや星の読み方を交えた短いメッセージを投稿する
- 鑑定でどんなことを大切にしているか、自分のスタンスを伝える
- 許可をもらったお客様の声を、個人が特定されない形で紹介する
- 受付の開始・残り枠・締め切りを、決まったタイミングで知らせる
鑑定と発信を両立するのは大変なので、投稿は時間のあるときにまとめて準備しておくのがおすすめです。BBBに無料登録すると、Threadsの投稿を日時を決めて予約できるので、鑑定に集中している日も発信を止めずに続けやすくなります。Threadsでの集客の流れは占い師のSNS集客はThreadsからも参考にしてください。
まとめ
- メール鑑定は、自分のペースで進めやすく、結果が文章で残るのが特徴
- 準備するのは、専用アドレス・受付フォーム・支払い方法・鑑定文の型・受付ページ
- 始め方は「メニューを1つに絞る→料金と納期→受付フォーム→納品までの流れ→公開とSNS告知」の5ステップ
- お断りする相談、キャンセル・返金、追加質問の扱いを事前に明記してトラブルを防ぐ
- 普段の発信で読み解きの魅力を伝えることが、申し込みにつながる
まずはメニューを1つ決めて、受付フォームを作るところから始めてみてください。
よくある質問
メール鑑定は1件に何文字くらい書けばいいですか?
決まりはありませんが、質問1つに対して1,000字前後を目安にしている占い師も多いです。大切なのは長さよりも、相談者さんの質問にはっきり答えているかどうかです。メニューごとに文字数の目安を決めて受付ページに書いておくと、相談者さんも安心して申し込めます。
納期に間に合わないときはどうすればいいですか?
遅れそうだと分かった時点で、できるだけ早く連絡しましょう。お詫びと、いつまでに送れるかを具体的に伝えることが大切です。同じことが続かないよう、受付件数に上限を設けたり、納期を長めに設定し直したりして調整します。
占いサイトに所属するのと個人で受けるのは、どちらがいいですか?
占いサイトは集客や決済を任せられる一方、在籍条件や報酬の仕組みはサイトごとに異なります。個人で受ける場合は、集客や受付を自分で行う必要がありますが、メニューや料金を自由に決められます。まずは個人で小さく始めて、自分に合う形を見つけるのも一つの方法です。